楠橋紋織株式会社 INTERVIEW
品質にこだわり続ける創業90余年の伝統と技が 森田MiWの世界観をさまざまなモノに描き出す
品質にこだわり続ける 創業90余年の伝統と技が 森田MiWの世界観を さまざまなモノに描き出す
楠橋紋織株式会社
愛媛県今治市で1931年に創業した
タオルメーカー。
世界に向けて最適品質や使い心地を追求した
モノづくりを目指す。
オリジナルブランドでは「moritaMiW」の他にも
「ROYAL-PHOENIX of the seas」
「DOUBLE STAR」
「KuSu organic」などを展開。
ティータオルの発見と森田MiWとの出会い
楠橋紋織のクリエイティブマネージャーが「ティータオル」を目にした時に受けた感動。
それがmoritaMiWブランドへつながる第一歩でした。イギリスのお茶文化の中で重宝される45×70センチ程度の日本では珍しいサイズ感は、今治のタオルメーカーである楠橋紋織には新鮮に映りました。「今までにない、暮らしの中でのさまざまな使い方が広がる!」と気持ちがワクワクと高まり、これにストーリー性のある絵が載れば、使いたくなるアイテムになると想像したのです。
それからイメージに合う作家と出会うため、さまざまなリサーチが始まりました。そんな時、SNSで船の窓枠をフレームにした「ワニのようなオオカミの絵」と出会ったのです。
しかもその絵には物語がついており、とても印象に残るものでした。森田MiWという作家の名前をメモし、愛媛県から東京や神戸で開催される彼女の個展に足を運ぶのです。
「タオルづくりに興味はありませんか?
良かったら一緒につくりませんか?」
クリエイティブマネージャーが森田MiWに真っすぐに思いを伝えると、「楽しそう! ぜひやりましょう!」と意気投合。コラボレーション商品として6種類のティータオルをつくることになりました。
企画ミーティング
tea towel#1
通常では行わない
緻密で思いを込めた製造工程
楠橋紋織は森田MiWの世界観を忠実にタオルに描き出すために、非常に丁寧で細かい製造計画を立てました。タオルにプリントをする際は、通常では3~4枚の版に原画を色分けしてプリントします。しかし、森田MiWの6作品に関しては、多いもので9枚以上の版を製作。高度な技術を要するグラデーションの処理も、工場スタッフと入念に相談と試験を重ねて表現しました。その上で、完成した試作品を森田MiWと楠橋紋織で確認し、打ち合わせを繰り返します。初めは1つの作品につき5~6回と、お互いに妥協を許さないやり取りを続けました。
同じ平面でも紙に描かれた絵をタオルやハンカチに落とし込む時、刺繍を筆頭に立体的な表情が生まれます。例えば動物の毛並みであれば、森田MiWからは、色と線で描かれた原画と、ニュアンスを伝える説明が送られてきます。それらを基に、刺繍担当者は一針一針を丁寧に調整し毛並みの表情を具現化していきます。楠橋紋織は「細部の表情まで表現という難題をクリアできるたのは、絵心のあるスタッフが社内にいるからこそ」と語ります。
また、描かれた生き物がより活き活きとリアルに見えるように、腕の付け根なども縁を線で表現するのではなく、毛並みの流れでラインをつくる方法を採用することも。お客さまが「どうやってつくっているんですか?」と驚くほど、一つひとつの工程を精緻に積み上げて、森田MiWと楠橋紋織の第一弾のコラボレーション商品は誕生したのです。
一針一針絵を描くように調整
プリント工場
イエティの刺繍
楽しんで難題に取り組み
技術の向上につなげる
これだけの工程を重ねると、当然、販売価格にも反映してきます。楠橋紋織はそれでも価値のあるものだから、適正な値段で販売しようという判断を下しました。クリエイティブマネージャーは「見る人や手に取る人の心に届けたいという強い思いがあった」と振り返ります。
第一弾のティータオル6商品の好評を受けて、楠橋紋織から共同ブランドの立ち上げを打診しました。提案を受けた森田MiWは「本腰を入れてやります」とオファーを快諾。moritaMiWブランドが誕生したのです。
その後、森田MiWは愛媛県今治市にある楠橋紋織の本社工場を訪れ、製造に関わるスタッフと顔を合わせ、実際につくる作業を入念に見学しました。「この刺繍は、こうやってできているんですね!」
などと終始、興味を示す森田MiWの姿に、スタッフとの信頼関係も育まれました。
moritaMiWブランドで培う高い製造技術は、楠橋紋織のレベルアップやバリエーションの豊かさにつながっています。例えば、同ブランドのガーゼハンカチでは絵柄を表現するのに最適な織り目の細かさをつくるノウハウを確立できました。刺繍に関してもmoritaMiWブランドでイメージ通りの刺繍に仕上げるために、常に新しい技術の開発に挑戦するように。「これでいいのか?」「もっとこうしよう」などとアイデアを出し合いながら一歩ずつ先に進むため、スタッフ同士のコミュニケーションも増えました。普段なら挑戦できない新しい手法の探求を、『自身の技術向上につながると』楽しみながら向き合う良い循環ができている」とクリエイティブマネージャーは語ります。
刺繍
縫製
整経
高まる創作意欲と拡充する商品ラインナップ
ブランド運営の基本方針は「森田MiWさんの創作活動をサポートする。私たちが使って良かったと思うものをつくる。たくさんのお客様に手に取って楽しんでもらえるよう品質を高める」そのためにどんなコトでも「できない」ではなく「やってみよう」という思いではじめます。
ブランドを起ち上げてから年月が経つと、互いの信頼関係の深まりや森田MiWの創作意欲の高まりなどから、タオルやハンカチ以外にもトートバックやポーチの立体物、風呂敷、ノートやお皿といった布製品以外にも商品ラインナップは拡充しました。森田MiWから初めてお皿のサンプルを見せられた時も、クリエイティブマネージャーは「かわいい! 今まで見たことない」とワクワクしたと振り返ります。楠橋紋織は、新しいライフスタイル商品の企画が立ち上がる度に、日本中から最適なメーカーや工場を探し出し製造体制を整備。
ブランドとしての品質を正しく査定し、商品化につなげています。
moritaMiWというブランドの世界観を常日頃から互いに語り合い、深め合おうという思いの共有が、このブランドの原動力となっています。今後も、「手にする人をハッピーに」というコンセプトの元、ココロの楽しさや豊かさ、そして利便性に富んだモノ・コトを発信していきたいと思います。
ライフスタイル商品の展開をはじめ、さまざまなモノやコトの創造を考えています。
FEATURE 特集
24 9月 18
moritaMiWショルダーバッグ、マチつきポーチ 新発売のお知らせ
24 2月 27
moritaMiWポストカード第5弾新発売のお知らせ
24 2月 27
新作ガーゼハンカチ発売のお知らせ
POP UP SHOP 期間限定ショップ
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2024.8/23(fri)~11月末(予定)
TOKYO CITY VIEW SHOP
TOKYO CITY VIEW SHOP東京シティビュー ショップ
六本木ヒルズ森タワー52階 東京シティビュー内
東京都港区六本木6-10-1
03-6406-6270
※有料フロアのためご注意ください
営業時間:10:00〜21:00
東京シティビューのスーベニアショップにて、
手にする人をハッピーにする
moritaMiWブランドの商品をお求めいただけます。
思い出とともにお持ち帰りいただけるアイテムが勢揃い!
ぜひお立ち寄りください。
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〜2024.11/30(sat.)
神保町いちのいち経堂店(三省堂書店内)
〒156-0052 東京都世田谷区経堂2-1-33 経堂コルティ2階
03-5477-6781
営業時間:10:00〜21:00
詩画作家 森田MiWならではの視点で描かれた生き物たちの絵とポエムの不思議な世界に触れてみませんか。
人気の商品がたくさんあります。
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2024.10/31(thu.)〜未定
丸井今井札幌本店 一条館7F 家庭用品売場
〒060-8667 札幌市中央区南1条西2丁目一条館7階
011-205-1151
営業時間: 10:30~19:30
moritaMiWブランドからハンカチ・マチなしポーチ・トートバッグや
新登場のショルダーバッグなど。
自分用に、プレゼント用にと、
秋にぴったりのスタイルをお選びいただけます。
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2024. 11/ 6日(wed.)~2025.1/7(tue.)
蔦屋書店・軽井沢書店
〒389-0102 長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢1323
0267-41-1331
営業時間: 9:00-19:00(水曜定休)季節変動あり
秋も深まり刺すように寒い季節に向かっています。
moritaMiWブランドからハンカチ・ポーチ・トートバッグや
新登場のショルダーバッグなど見た目もリズミカルな
ディスプレーで皆さまのお越しをお待ちしています。
About us
詩画作家 森田MiW
大阪府生まれ。
大阪芸術大学・工芸科陶芸専攻卒業。
詩画作家。
2000年より東京に棲む。
「洒落」てて「優しく」って「深く」て「華のある」モノを。
森田MiWの世界には
たくさんのコト、 モノが溢れる中、 何を選び何を大切にしていくか、不思議な世界を表現する森田MiWさんにお話を伺いました。
楠橋紋織株式会社
愛媛県今治市で1931年に創業したタオルのメーカー。
世界に向けて最適品質や使い心地を追求したモノづくりを目指す。
オリジナルブランドでは「moritaMiW」の他にも「ROYAL-PHOENIX of the seas」
「DOUBLE STAR」
「KuSu organic」などを展開。
森田MiWとの出会い
品質にこだわり続ける創業 90余年の伝統と技が
森田MiWの世界銀をさまざまなモノに描き出す